ヘッセ『人生の言葉』で心の日光浴を。
おひさしぶり、ノリです。
前回の記事から1年近くの時が経ってしまった、、💣
始めるときは「どんな内容であれ続けるだけならいけるでしょ!」って思っていたのに、
継続することがこんなにも困難だとは・・・!
正直に言って私のブログには
「ドラマチック症候群=コレ!」っていう明確なコンテンツがあるわけじゃないですし。
「どうせ自分以外に見ている人なんてほとんどいないだろ〜」っていういい加減な気持ちがあるにも関わらず、
いざ書き始めると「この書き方じゃ全然面白くない!!」という要らぬプライドが邪魔をして、投稿しないまま下書きだけが溜まっていくのであります🚀
(「じゃあ投稿している記事が面白いと思ってるのか」って考えた人、ただちに思考をヤメヨ😠)
自然体で、良い部分も悪い部分もすべてをさらけ出せる人に強く魅力を感じるのは、
自分自身がそうでありたいから。
それなのにプライドが邪魔をしてつい弱点を隠してしまったり、他人の目を気にして本音が言えなかったりするせいなのでしょう。
現にわたしは、いまの職場が家から電車で1駅なのをいいことに13時出勤の日もギリギリまで寝てるのですけど、「何時に起きてる?」バナシになったときは11時半には起きてるっていう微妙なウソをついてしまう。
なんとか午前中に滑り込ませたいという・・・意地・・・。
ちなみにホントは12:30近くまで寝ている。(どうでも情報)
※※※
そんなわたしが最近何度も読み返している本。
ヘッセの『人生の言葉』
詩人ヘッセが残した人生にまつわる言葉がつまったこの本は、
帯に『人生の応援歌』と書いているとおり、読むものの心に日を当ててくれます。
百聞は一見に如かず、ヘッセの言葉を一部引用。
いったい、どこを歩いているんだ。そこは他の人の道じゃないか。だから、なんだか歩きにくいだろう。
あなたはあなたの道を歩いていきなさい。そうすれば遠くまで行ける。
『人生の言葉』(エッセンシャル版) “自分自身の道を歩め”より
あなたの最大の敵は誰でしょうか。その敵は、あなたと反対のことをしていますが、その勇敢さ、大胆さ、行ないがまさしくあなたとそっくりです。
そんなあなたの敵を愛しなさい。高く評価しなさい。
『人生の言葉』(エッセンシャル版) “最大の敵を愛せ”より
どんな生き方も許される時代だからこそ生まれる歯がゆさに、
ヘッセの言葉が沁みわたる。
この本に登場する言葉の中で、特別にすきなものがあります。
わがままでいいんだ。
自分の本当に好きなことをしなさい。したいことをしなさい。決して誰にも服従することなく。世間に振り回されることなく。
わがままで行きなさい。それがきみ自身の運命を生きることなのだから。
そして、そういうふうにして生ききってみなさい。
『人生の言葉』(エッセンシャル版) “わがままに生きよ”より
そしてもうひとつ。
あなたが独自の個性を持った人間になること、すなわち、本当の自分自身になりたいのならば、絶対に染まってはならないことが三つあります。
まずは、世間の因習です。これに染まってしまうと、あなたはどこにでもいて死んでいても生きていてもわからないようなただの大衆になってしまいます。
二つ目は、小市民性です。権利と義務をことさら主張したり、法に触れてさえいなければ多くの行動は許されていると考えたり、自分のつごうのいいときだけ公平や平等を訴えて生きるならば、狡猾で抜け目のない人間になってしまうだけです。
そして三つ目はいかなる意味でも怠けることです。
『人生の言葉』(エッセンシャル版) “本当の自分になるために1”より
これら言葉に出会ったとき、そこに人生の全てがつまっている気がしたのでした。
わがままに生きることを怠けない。
すごくかっこいい言葉です。
どうやら絶版になっているようだけど、中古でもぜひ手に取ってほしいです。
ほかの言葉も読んでほしい。
おすすめです🐱
ではまた!
心の隅に親友を。上橋菜穂子の『物語ること、生きること』
こんにちは!ノリです!
昨日は今年初めてのカフェに行きました☕️
行き先はもちろんスタバ。
年始に胃腸炎になってからずっと食欲がいまひとつでしたが、
やっとコーヒーを飲んだり、こういうちょっとやんちゃな食べ物を食べても平気になりました😼いえい
日々を楽しむためには、やはり健康があってこそですね。(しみじみ)
さて!
今日は上橋菜穂子さんの『物語ること、生きること』を紹介します📗
物語ること、生きること (講談社文庫) [ 上橋 菜穂子 ] 価格:605円 |
の前に、まずは上橋菜穂子さんについてちらっと説明。
上橋さんは、綾瀬はるかさん主演でドラマ化された『精霊の守り人』シリーズや、アニメにもなった『獣の奏者』など多くのファンタジー作品を書いている作家さんです。
ファンタジーが好な方はもちろん、ファンタジーはそこまで・・・って方でも読めば絶対にハマります!
これくらい熱をもってオススメできます😤✨(興奮)
上橋さんの作品は、架空の生き物や異世界がたくさん出てくる壮大なストーリーばかりですが、圧倒的な描写力で情景や登場人物を描いているので、ちっとも嘘っぽくありません。
主人公の住む家のほこりっぽさとか、朝露に濡れた草のにおいとか、登場人物の感じている寒さや痛みとか、
全てがリアルで、読んでいるうちに主人公と一緒に旅をしている気分になるんです。
どの物語もあまりに面白いので、書店やネットを駆使してかき集めた上橋さん作品を読み終わるまで、文字通り「読書中心」の生活を送っていました🚀
寝ても覚めてもエリンのことを考えていたし(獣の奏者の主人公の名前)、
仕事中のモチベーションは「これが終われば本の続きが読める」だったし。
最後の1冊を読み切ってしまうのがつらかった。(だから2周した)
価格:3,355円 |
価格:649円 |
・・・と、前置きからすっごく長くなってしまいましたが、
『物語ること、生きること』は、そんな素晴らしい物語を生み出してきた上橋菜穂子さん自身の生い立ちから作家になるまでのエピソードをまとめた本なのです!
じつは私、『物語ること、生きること』を読むまで、上橋菜穂子さんのことを知りませんでした。
当然、上橋さんの作品も読んだことがありませんでした。
だからどうしてこの本を手に取ったのか、きっかけをよく覚えていないんです。
たぶん「どうしたら作家になれますか?」っていう帯に書かれた文字を見て、
「これを読めばなにかヒントがあるのかも」って思ったからだと思うんだけど・・・。(当時「私も小説書くぞ」熱がぐんぐん上がり始めたころだったのです😽)
物語を書いているときは、馬車を走らせているような気がすることがあります。私の周りに、たくさんの荒馬がいて、懸命にたづなを操って走らせているような気がするのです。
『物語ること、生きること』講談社文庫 はじめに 冒頭より
語り口調が優しくて楽しげで、「あぁなんかこの人のこと好きかも」なんて思いながらさくさく読み進めていました。
上橋さんが「強さへの憧れ」で、パワーリストをつけて通学していた話や自分の部屋で友人から譲り受けた竹刀で突きの練習をしていた話を読んだあたりから、「あれ、上橋さんに何か自分と似たものを感じる・・・」と勝手にシンパシーを抱き始めていました。
私も小中学生のころ、自作の刀をマンションのバルコニーでひたすら振っていた時期がある・・・今まで誰にも言ったことないけど。(白状、そして恥)
私が上橋菜穂子さんを心から好きになる決定打となった言葉があります。
私は、幸せな子どもでした。でも同時に、だからこそ、自分は、作家にはなれない、なる資格がないんじゃないかと、ずっと思っていました。
本はすごく好きだったけれど、自分で何かをする実体験が浅いことを、ずっと気にしていたのです。へんな話、高校時代に、不良っぽい友達から「このあいだ、ハコ乗りしちゃってさあ」なんて話を聞くと、自分も、こういうことを経験すべきじゃないかと焦燥感に苛まれました。
『物語ること、生きること』講談社文庫 十五歳のノート より一部抜粋
幼い頃から、愛情も生活環境も必要なものすべてを与えられて育った私。
それは間違いなく幸せなことです。
それなのに、ふとそんな自分に不安を覚えることがある。「ない」ことではなく「ある」ことを嘆くなんて、とてもごうまんなのは分かっていても、常に与えられている環境で育ったからこそ、本当の意味で「欲しい!」と渇望する力、それを手に入れる力が自分には足りないと思っていたし、私の「想い」にはなんの説得力もないと感じていました。
そんなふうに悩んでいながらも、「この環境から抜けたら大変だろうな」と甘えてしまう自分が嫌いだったんです。
だから、上橋さんもかつて似たような気持ちを抱いていたこと、そして自分の弱い部分やちょっとずるい部分を一切飾らず素直な言葉でお話していることが、とても魅力的で一気に心を掴まれたのでした✨
いつまでも「夢見る夢子さん」でいたくないのなら、物語のなかで旅をするんじゃなくて、靴ふきマットの外に飛びだして、本当の旅に出るしかない。(中略)物語を読んでわかった気になるんじゃなくて、異国に行き、異文化の日常を生きている人々と同じ状況に、自分を置いてみよう。
『物語ること、生きること』講談社文庫 その一歩を踏み出す勇気を より一部抜粋
上橋さんは作家でありながら、文化人類学者としても活躍されています。
本当は「面倒くさがりで、新しいこと、怖いことも、できることならしたくない」と思っていた上橋さんですが、大学で文化人類学を学ぶことに決め、フィールドワークで訪れたさまざまな異国の地で、異文化の中にみずから入っていった経験が、今の作家としての活動にもつながっているのだそうです💡
結局、自分が納得できる生き方をしているかどうか、それが物事を測る基準なんじゃないかなと思います。
本やテレビで他人の冒険を追体験して、それで自分が満足しているのなら、きっとその生き方は間違っていない。
だけど、もし、心の中の自分が「何もしないままでいいの?」と問いかけてくるのなら、今すぐ家を飛び出すしか自分自身を納得させる方法はないのですよね。
自分の生い立ちや身を置いている環境、ましてや他人の目なんて関係なくって、
どんな場所にいようと何をしていようと、自分が納得していないのなら、自力で変えていくしかない。
アニメやマンガで、すごくいいとこのお嬢様が「だれも私の気持ちなんてわかってくれないんだわ」って嘆いているのをみると、
私は「なんてごうまんな!」と思っていたけれど、今ならその気持ちがよくわかります。
だけど結局、嘆いているだけでは全く意味がない。それこそただの傲慢です。
いま自分が立っているところから、いかに進んでいくか。
他人の目からではなくて、自分の目で、いま自分が立っている場所を確認して進んでいく。
自分の人生なんだから、他人任せにしちゃいけませんもんね!😼
「いまのままの自分でいい理由」を探してしまえば、容易に逃げ道は見つけられます。
それで納得できるのなら、そのほうがラクチンだけど、若くて元気なうちは、ちょっとくらい無理したっていい。もちろん、たまには休んでもいいし、逃げたっていい。
でも元気になったら「靴ふきマットの上でもそもそしているな!」、自分を鼓舞して一歩踏みだしてみる。その一歩が、きっと進むべき道を教えてくれるはずです。
『物語ること、生きること』講談社文庫 その一歩を踏み出す勇気を より一部抜粋
私はこの本を読んだ瞬間、上橋菜穂子さんと親友になったような気がしました。
会ったこともなければ、とうぜん一緒にお話ししたこともないけれど、
私が部屋でくさくさしているとき、この本で出会った上橋さんの言葉が「甘えてんじゃない!」ってお尻を叩いてくれるんです。
この本は、間違いなく私の人生の一冊です。
きっとこの先も何度も読み返して、そのたびに、私に前へ進む力を与えてくれることでしょう。
とても素敵な一冊です。
みなさんもぜひ読んでみてください☺️
物語ること、生きること (講談社文庫) [ 上橋 菜穂子 ] 価格:605円 |
ではまた!
元気じゃないところが良い。宮崎駿の『元気になれそう』
こんばんは!ノリです!
今日は何となく調子が良くなくて、あまり元気が出ませんでした。
家に帰ってきてからは、
実家から持ってきた「魔女の宅急便」のDVDをずっと流していました。
ちょっと調子が良くないときには、ジブリ作品を流す。
これが上京してからのわたしの決まりごとになっています。
もう何十回見たかわかりません。
上京してきてすぐのころ、
夜どうしても眠れないとき、今日みたいに「魔女の宅急便」と「耳をすませば」のDVDをBGMがわりによく流していました。
さみしくて不安に感じる夜も、キキや雫の声が聞こえてくるとふしぎと落ち着いてきて、気づけば眠っているんです。
『元気になれそう』 映画「魔女の宅急便より」宮崎駿
みなさんは「魔女の宅急便」の絵本があることをご存知ですか?
価格:880円 |
この本は角野栄子さん作「魔女の宅急便」(福音館書店刊)を映画化するにあたり、宮崎駿さんが書いた詩と、スタジオ・ジブリの作画スタッフが描いたイメージボードによって構成したものです。
「元気になれそう」最終ページより
こう書いてある通り、
この本は一人前の魔女になるべくひとりで田舎を旅立ったキキの気持ちを、とても素敵な詩と絵で描いています。
この本のなにが好きかって、キキが全然元気じゃないんです。
大好きな家族がいる田舎を離れるさみしさや、
だれひとり自分を知らない街で暮らしていくことの不安。
海の見えるこの街は、こんなにキラキラ輝いていて素敵なのに、ひとりだけ置いてけぼりな気分。
そんなキキの弱音がたくさん描かれています。
だけど、映画を見たことのある方ならご存知ですよね?
キキにはやがてたくさんのすてきな出会いが訪れます。
この本でも、あたらしい街でのすてきな出会いをとおして、
キキは少しずつ元気を取り戻していくんです。
そしてあたらしい街に、かけがえのない自分の居場所を見つけます。
世界って
ほんとうはこんなにキレイだったんだわ
急に
心の扉があいたみたいな瞬間
とても素敵な本です。☺️
キキの力を借りて、私も元気になれそう。
ではまた😉
手乗りだいふく犬をかいました
こんばんは!ノリです!
今日の帰り道、一目惚れしました。
目の前に突然しろくて丸い物体。
そのあまりの可愛さに、つい買ってしまいました・・・。
じゃん!
なぁ〜〜なんだこれは〜〜☺️☺️
近所のざっかやさんで、食器や入浴剤のとなりにじっとたたずむだいふく犬・・。
あきらかに他の商品と添えてギフトにどうぞ!ってかんじで置いてあったから、
これだけを持って「自宅用です」っていうのはほんのちょっと照れました😌ウフフ
なんともいえない顔。
いきなり知らない場所に連れてこられて、すこし戸惑っているようだ・・・。
(いきなり知らない場所に連れて行かれている図)
ベッドの上に脱ぎ捨てられていたユニクロの肌着を気にしだしだぞ!
!!!
・・・
ひとりあそびがはかどりますね(照)
🐶🐕🐶🐕🐶🐕🐶🐕🐶🐕🐶🐕🐶🐕🐶🐕🐶🐕🐶🐕
このだいふく犬、きのこいぬにちょっと似ている気がする!
「きのこいぬ」っていうマンガがあるんです📗
愛犬をなくして悲しんでいる絵本作家の男性の庭にはピンク色のキノコが生えている。そのキノコを眺めていたら、とつぜん土の中からボコっと「きのこいぬ」が出てくるんです。
そんな(どんなだ!)きのこいぬと絵本作家の男性とのゆるーい生活を描いたほのぼのマンガなんですが、油断していると大泣きしますよ・・・。
ちょっと前に電子書籍で1巻無料になっていたので暇つぶしに読んでみたら、まんまとハマって全巻大人買い。
おもしろい、そして思いがけずうるっとくる場面がおおい・・🍄
価格:660円 |
きのこいぬ🍄にハマったわたしは、
あーきのこいぬのぬいぐるみがほしいなーって思っていたんですが、
(主従関係出来上がるの図)
きのこいぬ🍄に負けずとも劣らぬ「だいふくいぬ」を手に入れました!
ちなみにわたしが勝手にだいふくいぬと呼んでいるだけで、
だいふくいぬのほんとうのなまえは「てのりいぬ」らしい!
(飽きずにしゃしん撮りまくるの図)
ではまた!
「心がモヤモヤする・・」ってときに試してみてほしい元気回復術!
こんにちは!ノリです!
「◯◯のせいだ!」っていうハッキリとした原因があるわけじゃないんだけど、なぜだか心がモヤモヤして気分が沈んじゃう、ってことありません?(唐突)
わたし、今まさに、なうです。(頭痛が痛い話法)💣
日々のちょっとした心配事とか考え事が心のなかで何層にも重なってしまうと、
ほんとうは大したことないことでもすっごく重いなやみごとに思えてきて、
「ああ!絶望!!」ってなるあの感じ😞
そういうときって、自分だけじゃなく周りの人の元気まで吸い取っちゃうし、
いつもなら「楽しい!」と思えることも全然楽しめなくなる。
・・・わたしはもっとひどくて、
「ああ!絶望!」状態のときに、そばにいる人に当たっては喧嘩をし、また落ち込む、、という負のサイクルをこれまで何度も繰り返してきました。(絶望的タチワル)
もう二度と負のサイクルを起こさないために!今回はそんな自分自身にも送る、
「なんか心がモヤモヤする!」というときの元気回復術をご紹介しましょう!
目次
- まずは敵の正体を知る!そのモヤモヤ、本当に心のもんだい?
- 「幸せだから笑うんじゃない、笑うから幸せなのだ」アラン『幸福論』
- 「病は気から」ならぬ「気持ちは体から」
- つまり落ち込んだときにはどうすればいいのか!
- じぶんのきもちに嘘をつく必要はない
まずは敵の正体を知る!そのモヤモヤ、本当に心のもんだい?
そもそもどうしてこんなに気分が沈んでいるんだろう?
その原因を探ろうとすると、きっといろんな思いが浮かんでくると思います。
わたしの場合、
「クリスマスデートの約束をしているのに、仕事が入るかも」とか
「もうすぐ30になるってのに、わたしの将来どうなるんだ」とか。(せつじつ)
いくつもの悲しい気持ちや不安な思いが溢れてきて、
それらのせいでこんなに辛い気分になっているんだ!と信じて疑わなくなる。
だからといって仕事の都合も将来のことも、今すぐどうこう出来る話ではないから、
余計に心のモヤモヤは増していって・・・。
でもでも、ちょっとまってください✋
今まさにモヤモヤ中のあなた、
一体どんな環境で、どんな体勢で過ごしているでしょうか😮?
仕事の帰り道、それも立ちっぱなしの電車のなかだったり、
セールで買ったニットを着てみたけど首元がチクチクしていたり、
寒さのせいでからだが縮こまっていたり・・・
なんてことはありませんか?
冒頭で「今まさにモヤモヤしているなう」と書いたわたしは、せっかく家のベッドというくつろぎ空間にいながら、
さっきまでこんなかんじの体勢をしておりました。(これじゃPCがうまく使えなくてやむなく解除)
もしあなたがいま、自分の体にとってベストじゃない気温や環境に置かれているのなら、それこそが心のモヤモヤの原因かもしれません!
もし今すぐにでもその場を離れられるのなら、試しに快適な気温の場所に移動してみたり、リラックスできる格好に着替えて思いっきり背伸びをしてみてください🐱
それだけで、ほんのちょっと心が晴れてきませんか?
わたしもさっきまでのダンゴムシ状態をやめて体を思いきり伸ばしてリラックスの姿勢になってから、なんだか心までスーッと楽になった気がします。
そして体にとってのストレスフリーな環境を整えさえすれば、
「あれ、なんでさっきまであんなに深刻に考えてたんだっけ?」って、ふと冷静になれるんです。
「幸せだから笑うんじゃない、笑うから幸せなのだ」アラン『幸福論』
アランの『幸福論』という本をご存知でしょうか📗
価格:715円 |
(私は本好きを公言しているくせに、『幸福論』といえば椎名林檎さんのあの有名な曲しか浮かびませんでした。🍎)
(はー名曲☺️)
・・・
そんな私が、本屋さんで「表紙かわいー🐝」っていうだけで手に取ったのが、このアランの幸福論。
この本、すごいです。ここに書いていることを心に留めて過ごしていれば、正直もうなにも恐れるものはありません😈
アランはこの幸福論で、人間の心についてこう話しています。
人が幸福であったり不幸であったりする理由は、たいして重要ではない。すべてはわたしたちの肉体とその働きとにかかっている。そしてどんな頑健なからだも、毎日、緊張から消沈へ、消沈から緊張へと、しかも多くの場合、食事や歩行や、注意力や、読書や、天気ぐあいなどにつれて、移り変わるものだ。きみの気分もそれに従って、まるで波の上の船のように、上がったり下がったりする。
アラン『幸福論』(集英社文庫)4章より一部抜粋
つまりアランは、
幸せを感じたいならおいしいものを食べりゃいいのよ!
今日1日不幸な気分だったのは、雨が降ってジメジメしていたせいだから気にするな!
と言っているのです。
幸福だとか不幸だとか、なんだか高尚なかんじで語りがちだけど、つまりはそういうことなんだそうです!
不眠に悩む人は、少しも眠れないと言い張る。そして、ちょっとした物音でも目をさまされるといって文句を言うのは、その人こそあらゆる物音をうかがい、家中のものを責めたてようとしているからなのだ。
アラン『幸福論』(集英社文庫)21章より一部抜粋
これを読んだとき、まさに!って思いました。
「幸せになりたい」「元気でいたい」という思いが強くなればなるほど、
「そうじゃない」状態をきらうあまり、「かなしい」とか「ツライ」とかいうネガティブな感情を意識し過ぎてしまうんですよね。(わかる・・)
しあわせの正体をちゃんと知らなければ、せっかく素敵なことが起こってもそれを「幸せ」だと気づくことすらできない。
だから「そうじゃない」状態からその正体を探るしかなくなって、こういう負のスパイラル状態におちいってしまうわけですね・・😿
「病は気から」ならぬ「気持ちは体から」
トップアスリートは肉体の鍛錬と同じくらいメンタルトレーニングにも励んでいますよね⛹️♀️
それくらい「体」と「心」は切っても切れない関係にあると周知されているはずなのに、
なぜだか「心のもんだい」を語るときだけ「きもち」ばかりにフォーカスされて、「体側にももんだいあるかもよ?」ってことは見落としがちになっているのかもしれません。
つまり落ち込んだときにはどうすればいいのか!
心=体だってことはわかった!
じゃあ、じっさい「なんだか心がモヤモヤする」っていうときに、どう自分にアプローチしていけばいいのか?
1.「なんだか最高ーー!」って口に出して言ってみる
あなたが今どんな状況だろうが関係なく、「さいこうだーー!」って声に出して言ってみてください!
全然さいこうじゃないですよね!
でも結局「最悪・・・」って呟いたところで状況が変わるわけじゃないのなら、むりやりにでもポジティブワードを口に出したほうが、なにかとよいきがします。
わたしは夜な夜なぜつぼうてきに泣きながら、あーさいこうだーいえーい!って言っています。
そのうち「いやいや最悪じゃん!」って冷静にツッコむもうひとりの自分があらわれて、「わたしは夜中に一人で泣いて、いえーい!って一体なにやってんだろう」とバカらしくなるわけです。
ここまでくれば、もうだいじょうぶ!成功です!
2. 走る!!
これは「たしかに!」と納得される方が多いんじゃないでしょうか!
結局あたまであれこれ考えるだけの余裕があるから、要らぬことで悩むわけです。
だから、体を動かすことで酸欠状態にして、物理的に考える余地をなくしてしまえば、しぜんと気持ちも晴れていきます。
これもわたくしがよく使う作戦です。
走って体を疲労させれば、そのあとのお風呂がより気持ち良くなるしよく眠れるし、ダイエットにもなれば美容にもいい!いっせきなんちょうなのーじょうたいです!😸
3.涙が止まらないときは手鏡を用意して
どんなにサイコー!って叫んでみても、ランニングをしてみても、やっぱり夜眠りにつくときに悲しくなってしまったとき。涙が止まらなくなってしまったときは、手鏡を用意してください。
そして泣いている自分の顔をじーっと眺めてください。
この方法、名付けて「ラフメイカー作戦」というのですが、(はい、ばんぷ好きです)
鏡で自分の泣き顔を見ながら泣き続けるのってけっこうむずかしいんです・・。
「こんな顔で泣くのか」とか「なるほどこんなところに力が入るのね」とか、どうしても自分の泣き顔についての邪念が浮かんできて、そのうち泣くのに集中できなくなるわけです。
そしてこのラフメイカー作戦も、やっているうちに「手鏡持ってわたしはなにやってるのー!」とバカらしくなってくるので、自然と泣き止むことができます。👍
じぶんのきもちに嘘をつく必要はない
ここまで色々と書いてきましたが、
わたしは「落ち込んでいる状態=悪」だとは思いません。
本当に気分が沈んでしまったときは、
どんなに素晴らしい教えを書いた本をオススメされても読む気になんかならないし、
友達のアドバイスも素直に受け入れられなくなってしまう。
そんなときは誰だってありますし、仕方がないことですもん。
だから本当にダメなときは、じっと心が元気を取り戻すのを待って、
心に余裕が出てきたら、素敵な本や音楽やともだちから「いつかまた元気をなくしたときに効く力」をもらって、ちょっとずつ自分のなかにも溜めていけばいいんじゃないかなーと思います😼
なんだかエラそーな記事になってしまいましたが!(ブログの書き方をべんきょうしたら、目次とか使ってみたくなったんです・・・☺️)
どうにもこうにも元気が出ない!ってときには、ノリ的元気回復術をいちど試してみてください✨( だまされたとおもって!)
ではまた!
猫好きだけじゃない!愛情の正体を知りたくなったら読むべき本! 内田百閒『ノラや』
こんにちは!ノリです!
本日はお休みだったので、1日中だらだらと過ごしていました。
せっかく時間がいっぱいあるのにどこにも行かないのはもったいない!
お気に入りのカフェを見つけにいざ外へ!☕️
結局ここに入っちゃうよねー!ナッティホワイトモカおいしいもんねー!
たべものに関してはあまり冒険しないおんなです。(サーティーワンは毎回なやんでいつもロッキーロード🍨)
🏃♀️💨🏃♂️💨🏃♀️💨🏃♂️💨🏃♀️💨🏃♂️💨🏃♀️💨🏃♂️💨🏃♀️💨🏃♂️💨🏃♀️💨🏃♂️💨
さて、今日はきのうの記事でちょっとだけ触れた、
🐈
ざっと内容を説明すると、
ある日内田百けんの家の庭に1匹のノラ子猫が迷い込んでくる。次第に愛着が湧いた百けんは、その子猫に「ノラ」という名まえをつけて飼うことに。しかしある日、ノラが外へ出ていったきり帰ってこなくなってしまう。
(イメージ写真🐈いまや我が家のドンと化した元野良猫のメルちゃん)
ノラを心配して探しまわる百けんの日々を、そしてノラが去ったのちに飼うことになるクルツとの生活をただひたすらにつづった本なのです。
・・・
自宅でにゃんこやわんこを飼っている人は、百けんに感情移入せずにはいられません!
あまりに共感してしまって、とちゅう読むのが少しつらくなるかも・・😿(だけど、すごく良い本なんです)
この中で百けんは、毎日毎日ノラのことを想って泣くのです。それはもうほんとうに毎日。今頃かわいそうなことになってはいないか、こんなに寒い雨の日にいったい外でどう過ごしているのか、とにかく心配で心配で泣く。
🐈🐈
ノラを愛する百けんはのちにノラに似た迷い猫を飼うことになります。
ノラを探す日々の中、ときどき百けんの家の庭に現れるようになった猫。
だけど百けんはもともと猫が好きなわけじゃない、好きなのはノラなのだ。かわいい仕草をするノラ。出前の鮨についてくる玉子が大好物で、それをなんともかわいい顔で食べるノラ。
いとおしいと思うものがたまたま猫だっただけであって、百けんにとってノラに代わる猫なんて他にどこを探してもいない。
それでも毎日うちに来るようになった迷い猫に、百けんは困ったことに愛着が湧いてきてしまう。しょうがないからクルツと名付ける。
そうしてクルツもまた、百けんにとってかけがえのない猫になってしまうのです。
(メルの妹分だったサラちゃん。かなしいけどいまは虹の橋にいます)
🐈🐈
この本の3分の2・・いやそれ以上がノラを失くした悲しみで埋まっています。それはもう本当に苦しくなるくらい。
ただ最後の方はクルツとの日々がメインに描かれています。
クルツを可愛がるその様子は、ずっと百けんの悲しげな姿を見守ってきた読者として思わず「あぁ、よかった」と胸を撫で下さずにはいられません。
最終的に2匹の最愛の猫たちとのお別れを経験した百けんは、この本の最後でこんなことを言っています。
人人その好むところ従って、いろいろの飼い方があるだろう。私はたった一匹づつの猫でこんなひどい目に遭う。そうして後を引いていつ迄も忘れられない。猫は人を悲しませる為に人生に割り込んでいるのかと思う。
中公文庫『ノラや』より
百けんはノラやクルツと出会ったおかげで猫とともに生きる幸せと喜びを感じ、
ノラやクルツを出会ってしまったせいで一生消えることのない失う悲しみを受けました。
寒い風の吹く晩などに、門の扉が擦れ合って、軋む音がすると、私はひやりとする。そこいらに捨てられた子猫が、寒くて腹がへって、ヒイヒイ泣いているのであったら、どうしよう。ほっておけば死んでしまう。家へ入れてやれば又ノラ、クルの苦労を繰り返す。子猫ではない、風の音だった事を確かめてから、ほっとする。
中公文庫『ノラや』より
🐈🐕🐈🐕🐈
心の底から好きになってしまうことは、多分、人生最大の苦労なんだろう。
私も実家に2匹の犬と3匹の猫を飼っているから百けんの気持ちがよくわかります。
失くしたときの悲しさを想像すると、もう何も出来なくなる。
大好きだから、いつも彼女たちのことが心配で仕方がない。
ずっと前に実家の犬のジャムが庭から道路に出てしまって、ずっと遠くまでびゅーんと走って行ってしまったことがあります。
ジャムも不意のできごとにパニックを起こしていたけど、そのときは名前を呼んだら無事走って戻ってきてくれました。😿
しょぼーん
それ以来ジャムを庭で遊ばせるときは「もしまた出てしまってそのまま帰って来れなくなったらどうしよう」という心配がつきまとって、一瞬でも庭から目を離せなくなってしまいました。
そして上京しジャムたちと離れて暮らしているいま、もうひとつ彼女たちにたいして抱いているのが罪悪感。
帰省するたびに、普段おとなしいわんこたちが自分を見失うくらい興奮して喜んでくれるのです。それだけ私は彼女たちにさみしい思いをさせていること。それがたまらなく辛い。
・・・
だけど、こういう私の感情は、一見「わんこたちにたいしての愛情が深いため」のものにみえるけど、実はどれもごうまんな思いのもとの感情だとおもうのです。
「いなくなったら私がつらい。だからそうならないように心配する」
「会えずにさみしい思いをさせているのが悲しい。だからできるだけそばにいたい」
愛情って、なんて自分勝手でごうまんなんでしょう!
いっそのこと、はじめから好きになんてならなければ、出会わなければ、
悲しまなくて済むし、失ったときのことを心配する必要もない。
それでもやっぱり人はだれかを、なにかを愛さずにはいられないんだと思うのです。
だって、
出会ったときはあんなにちっちゃくて弱々しかったメルが、
わたしたちといっしょに暮らし始めたことで、こんなに元気で愛らしい姿をみせてくれるようになるんですから!
😽
「ノラや」ほんとうにおすすめです。
すごくかなしいのにどこかユーモラスな文章で、読み終わった後きっと百けんおじちゃんのことを好きになっているはず。
ちなみに文庫本で読むなら、わたしは「中公文庫」から出ているものをおすすめします!
母親にも読ませよう!とちくま文庫のものを買ったのですが、こちらは読みやすいように現代語訳(というのだろうか!)で書かれていて、章の構成も違うので、中公文庫で読んだのとは雰囲気がちょっとちがうからです。(結局母親には中公文庫のものを買い直して渡しました🐱)
とはいえ好みの問題だと思うので、あんまり気にせずに、百けんにちょっとでも興味がでたら、まずは読んでみてください📗
さいごに元かわよき野良猫・メルちゃんのすてきな1枚でお別れしましょう!
でん!
ではまた!
星野源の「普通賛歌」 実は日常こそ最高のエンタメ(なのか⁉︎)編
こんにちは、ノリです!
(そうです、アニメ「君の名は」の瀧くんがアルバイトしていたあのお店です!)
生ハム😋あともう2〜3回おかわりしたかった。フグ刺しのように食べてみたいものですね
デザートまでしっかり食べました🍰ピスタチオケーキおいしかった
かなり久しぶりに来たけど、たまにはこういったおしゃれごはんもいいものだ😼
新宿で働いていた頃ときどき会社のみんなで来ていたので、なんだかなつかしかったです。
ちなみにわたくし写真センスが恐ろしくないのですが、
(昨年わたしが撮った花火大会の様子。世紀末感が出てしまった)
上の2枚はなかなかフォトジェニックに撮れているのではないでしょうか!
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さてさて、今回は
星野源さんのエッセイ集「そして生活はつづく」について書いていこうと思います!
星野源さんといえばドラマ「逃げ恥👓」そして「恋ダンス🕺」で今やみんなの人気者ですね!
この本は、そんな彼がまだ恋ダンス🕺を踊るずっと前のなんてことない日々のようすをつづったエッセイ集です。
星野源=ポップなイメージが強いので、このエッセイを読むと「なんかぜんぜんイメージとちがう!」って思うかも。
なぜなら、ほんとーうにどこにでもある日常をテーマにした「生活感100%エッセイ集」だから!
どれくらいの生活感かってのは、この本の目次を見てもらうとわかるはず。
料金支払いはつづく / 生活はつづく / 貧乏ゆすりはつづく / 箸選びはつづく / ビシャビシャはつづく /・・・
『そして生活はつづく』あらすじより一部抜粋
ね?想像していた以上に生活感があるでしょう?
じつはわたし、専門学生時代に源さんを知って以来じわじわとハマってしまい、
(「話題になるよりも前からのファンだったのよ!」ってつい主張したくなるのは星野源ファンあるあるだと思っている・・・😼ふふふ)
このエッセイも初めて読んだのは文庫版が出てすぐでした。(そのわりに単行本を買っていなかったのか)
これを読んだときの衝撃は忘れられません。
エッセイっていえば、自分とはちがう生活を送っている人たちが「普通とはちょっとちがう」日常をつづったものというイメージがあったので、
しょっぱなから携帯電話料金の請求書が出てきたときには、
「こんなレベルの話をエッセイのテーマにしていいの⁉︎」(しつれい)
とそりゃあもう衝撃をうけました。
特にわたしが衝撃をうけたテーマが「ビシャビシャはつづく」のおはなし。
これは源さんが洗面台を使うと何故だかいつもまわりがビシャビシャになってしまう、というエピソードを書いたものなんですけど、
かくいうわたしも長年ビシャビシャ問題には悩まされていたのです。
わたしが洗面台で顔を洗うとかならず足元に水たまりができている。
家族の洗顔の仕方をみてもなんら自分と変わらないのに、なぜだかわたしだけビシャビシャ。顔に水をパシャパシャするときの角度とか手の位置とかを色々試してみたけど、終わったあとは絶対にビシャビシャになっている。
よってわたしの洗顔は、一般的なルーティーンに「水たまりをタオルで拭く」をプラスせざるを得ず、これが地味にめんどうくさい。
でもあまりにもちっぽけな悩みすぎて、特にだれかに話すこともなく、日々のちょっとした面倒ごととして生活に落とし込んでいたのです。
(もしあなたがともだちに「わたし洗面台で顔を洗うとビシャビシャになるんだよねー」って言われたら、「へぇ〜」以外の返しが思いつくでしょうか?いや思いつくはずがない)
わたしが、誰に読ませるわけでもないエッセイ(日記ともいう)を書き始めたのも、この出会いがきっかけです。
(恥)
星野源さんのエッセイを読んでいると思うのです。
わたしたちが普段たいくつだと思っている日常って、じつは何よりもエンターテイメントに溢れているのでは・・!と。
そりゃあ派手で華やかなものに囲まれた生活にも憧れるけど👠
源さんのエッセイに出てくるような「日常のなかの悲喜劇エピソード」だって、私たちの生活を面白くする立派なエンタメなんだ!と気付かせてくれました。
きっとこの本を読めば、ふつうの生活が「ちょっとおかしな」ふつうの生活になるはず!(そしてたぶん日記をはじめたくなるはずだ!)
星野源さんのことが好きでもあまり知らなくても、本当に面白いのでおすすめです😼
ではまた!